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ファイディング・ドりー

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ファインディング・ドリー(2016年 アンドリュー・スタントン、アンガス・マクレーン監督)

 

八代亜紀の下で木梨憲武室井滋らが活躍する物語である。しかしピクサーは安定した面白い映画作れますよね。ジブリの影響も高いから日本人にも観やすいのかな。映画館では意外と子供達は騒がず大人しく見ていました。「ズートピア」もそうだけどジョン・ラセターの映画は完全にハリウッドフォーマットで構築されてるんですよね。開始5分で事件を巻き起こし観客を巻き込んで、それからジェット・コースター的展開で90分ごろまで突き進み解決しそうでどんでん返し、そしてハッピーエンド。コマ割りがはっきりしてるというか、ヴェルサイユ宮殿の庭のように完全に設計されて分刻みで物語の展開を決めている。それに比べてジブリはまず庭の一角を作りこんでそこからかさぶたのように物語が膨らんで、まるでまったく設計されてない東京の都市のようにあらぬところに着地点。東洋人と西洋人の違いになってしまうんだけど。「ズートピア」のときは同時期に「レヴェナント」、「ファイデング・ドリー」の時は「シン・ゴジラ」が公開されていて、どうしても物語として後者にもっていかれてしまう。コムロサウンドというかつんくサウンドというか、ジョン・ラセターまたはディズニーは「トイ・ストーリー3」が完成形であとは良質なポップスを焼き直ししているだけに感じる。ピクサーやディズニーは結局ハリウッドフォーマットの≪良質≫なポップスに陥ってしまっていて、そこに物足りなさを感じてしまう。

シン・ゴジラ(ネタバレあり)

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シン・ゴジラ (2016年 庵野秀明監督)

 

シン・ゴジラ」を二度ほど観てきた。一回目を寝不足で寝てしまいちょっとストーリーをつかめず。二回目で満を持して物語を堪能した。ゴジラの足跡に気になったんだけど、鎌倉ー洋光台ー川崎扇町ー武蔵小杉って何だ? 多摩川を渡るにも迂回しすぎじゃないか。会議が長すぎとか石原さとみとかカメオ出演の発見とかいろいろ言いたいことはあるけど今回の「シン・ゴジラ」は間違いなく傑作。3・11うんぬん語られてるけど僕はそうは思わなかった。

ゴジラの圧倒的パワーにひれ伏して何もできぬうろたえる愚民どもをねめつけてむしろ至福の喜びにひたってた。自分のどこかに反権力の思考があるのかもしれない。3・11はこりゃまともにテレビ見たらPTSDになるなと思って一年間テレビは見ず、ひたすら志村けんのビデオとかを見ていたから全くつなげるという考えに至らなかった。もっといえばさらに圧倒的パワーで東京を破壊しつくしてほしかった。結局人類が勝ったけどゴジラが勝ってディストピアを終わるというストーリーでも良かったかなあ。

 

あ、あと二回目でもANIは発見できませんでした。

ハンガーゲーム FINAL:レボリューション

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ハンガーゲーム FINAL:レボリューション (2015年 フランシス・ローレンス監督)

 

ジェニファー・ローレンスが主人公の四作目。彼女は「ウィンターズボーン」から観てるけど魅力ある女優ですよね。ただし四作もやる必要あったかなー。1だけでいい。「バトルロワイヤル」のパクリがあたって続けてしまったんだろう。ストーリーはカットニス(ジェニファー・ローレンス)が反乱軍のシンボルとなって奮闘して一応ハッピーエンド。観るべきところはとくになかった。

ジョン・ウィック

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ジョン・ウィック (2014年 チャド・スタエルスキー監督)

 

キアヌ・リーブス主演。なんだかなー。「コール・オブ・デューティー」や「バトル・フィールド」等のFPSを散々やった身だけど、派手なガンアクション映画は意外と苦手かも。ストーリーは平凡。犬を殺され車を盗まれたキアヌ・リーブスによる復讐劇。もっとストレスがたまったときに観れば楽しかったのかな。

野火

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野火 (2014年 塚本晋也監督)

 

大岡昇平原作の「野火」。珍しく原作既読。戦争映画はフィルムぽいのが良いのだが、これはデジタルで撮っている。今の時代、デジタルは当たり前なんだけどたまにげんなりするときがある。しかし死体はリアルでぐろくて良かった。ただ如何せん登場人物の血色が良すぎて人が喰いたくなるほど追いつめられてるようには見えない。撮影の合間に倒れないように三食しっかりとってる血色。一日か二日メシ抜きで撮った方がリアルさがでたのではないか。「幸福の黄色いハンカチ」の高倉健のように断食で臨んでほしかった。そうすればもうちょっとはまれたかも。

黒衣の刺客

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黒衣の刺客 (2015年 ホウ・シャオエン監督)

 

退屈。映像美なのか。妻夫木聡が出てたらしいけど気付かなかった。ストーリーは暗殺者が主人公なのだが、いかんせんストーリーが読み取りにくい。殺陣も下手くそ。小津に影響受けた人が武侠映画を作ってみましたということか。台湾、中国、香港、フランスが合作してまでなぜこの映画を作ったのかは意味不明。ホウ・シャオエン監督ファンは満足だとしたら救いがあるのだが。

凶悪

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凶悪 (2013年 白石 和彌監督)

WOWOW。「日本で一番悪い奴ら」も観たけどこの監督は韓国のクライムサスペンス映画に負けたくないのか。それとも80年代以前のヤクザ映画の雰囲気を出したいのか。悪役がリリー・フランキーピエール瀧のサブカル出身の二人なのだが、二人の出自が垣間見えてあまり怖くない。だって電気グルーヴイラストレーターでしょ。それに比べて韓国映画の悪役はホントに悪そう。出自もわからないし。その違いかなあ。日本で悪役張る人で映画だけしかでてない人なんて今の時代皆無だから、スクリーンの中でホントに怖い人を発見するのはむずかしいのではないだろうか。白石監督の日本映画でもこのような映画作れるんだぞという気概がわかるだけにちょっと気の毒。ということは韓国人が「凶悪」を観ればちょうどよいのではなかろうか。このような形で日韓友好になるとは。。。